Webデザイナーに興味を持っている方の中には、
「資格って取得した方が良いのかな?」
と悩んでいる方もたくさんいるでしょう。
そこでこの記事では、Webデザイナーにとって資格は必須なのか、資格を取得するメリット、デメリットは何なのかということについて詳しく解説していきます。
Webデザイナーに資格は必須?
結論から言ってしまうと、Webデザイナーにとって資格は必須ではありません。
資格を取得していなくても、基本的な知識や技術、その他必要なスキルを持っていればWebデザイナーとして活動できます。
ただ、無資格のWebデザイナーよりも、資格を複数持っているWebデザイナーの方がクライアントから信頼されやすいことも事実です。
特に、フリーランスのWebデザイナーはクライアントからの信頼が命になりますので、事前に関連する資格を取得しておくことをおすすめします。
Webデザイナーが資格を取得するメリットは?
では次に、Webデザイナーが資格を取得するメリットについて詳しく見ていきましょう。
Webデザイナーが関連資格を取得することによって、知識レベルを高められるようになります。
知識レベルが高まれば、当然それを実務に活かすことも可能になりますので、より難易度が高い案件、報酬が高い案件にも挑戦しやすくなるのです。
先ほども解説したように、資格を取得しておくことによってクライアントからの信頼を得やすくなります。
Webデザイナーとして企業に勤めている場合、企業の信頼度や実績がものを言いますので、個人の実績や信頼度はそこまで関係してきません。
しかし、フリーランスのWebデザイナーは、個人の信頼や実績が命となり、
「この人に依頼するのは何となく不安だな」
と思われた場合、仕事を貰えなくなってしまうのです。
もちろん、資格以外でも信頼を獲得することはできますし、自分の実力をアピールすることもできますが、資格があればより提案内容にも説得力が出ますので、フリーランスとして活動したいと考えている方は、是非資格取得に挑戦してみてください。
Webデザイナーが資格を取得するデメリットは?
では次に、Webデザイナーが資格を取得するデメリットについて詳しく見ていきましょう。
Webデザイナー関連の資格に限った話ではありませんが、資格の取得にはコストがかかります。
資格試験に向けた勉強を行うためには、テキストなどが必要になり、これらにもコストがかかります。
また、資格試験を受験する際にも「受験費用」が発生しますので、事前にどれくらいのコストがかかるのかを確認しておかなければなりません。
とはいえ、資格を取得すれば、資格取得のためにかかったコスト以上のリターンを得られる可能性もありますので「自己投資」と考えることをおすすめします。
資格を取得することによって、自分の知識レベルも向上しますし、クライアントからの信頼も得やすくなります。
ただ、注意すべきことが1つだけあります。
それは、「必ずしも仕事に繋がるとは限らない」ということです。
仕事を獲得するためには、資格取得だけでなく、提案力を磨いたり、スキルを磨いたりする必要があり、資格を取得したからといって大量の案件、もしくは高単価の案件が舞い込んでくるとは限りませんので注意しましょう。
Webデザイナーにおすすめの資格って一体どれ?
では次に、Webデザイナーにおすすめの資格をいくつか紹介していきます。
「資格を取得してライバルと差をつけたい」
と考えている方は、是非参考にしてみてください。
ウェブデザイン技能検定というのは、厚生労働省が認定している国家資格です。
等級は1級から3級となっていて、3級であれば実務経験がない初心者でも合格できる可能性があります。
ただ、1級や2級になると一気に難易度が高くなりますので、実務経験がないと合格するのは難しいです。 この資格は民間資格ではなく、国家資格となり、知名度も比較的高いため、持っておくだけでクライアントへのアピールポイントになります。
Webクリエイター能力認定試験というのは、株式会社サーティファイが主催している民間資格です。
世界基準に対応している資格ですので、民間資格とは言えかなり価値が高いと言えます。
この資格には、
- スタンダード
- エキスパート
上記2つの種類があります。
スタンダードは実技問題のみとなりますので、比較的難易度が低いです。 ただ、エキスパートになると実技問題に加えて知識問題が出題され、尚且つ出題範囲も広くなりますので、Webデザインに関する専門的な知識とスキルが必要になってきます。
Webデザイナーとして活躍するためには、HTMLの知識も必要です。
HTML5プロフェッショナルでは、近年主流になりつつある、HTML5の知識やCSS3に関する知識、JavaScriptなどの知識を身につけられます。
この資格は、エンジニアレベルの資格となり、難易度は他に比べると高くなりますが、その分資格自体の価値も高いため、取得しておいて損はないと言えるでしょう。
これからWebデザイナーに挑戦する方は、ITパスポートという、ITの基礎を学べる資格に挑戦するのがおすすめです。
この資格は、民間資格ではなく国家資格となっていて、知名度もかなり高いため初心者にも最適と言えます。
また、ITの知識だけでなく、
- 経営
- プロジェクトマネジメント
などに関する知識も身につけられるため、一石二鳥と言えるのです。
この資格は、Webデザイナーにとっての必須ツール「Photoshop」のスキルを認定する資格です。
取得することによって、クライアントにも安心感を与えられますし、Photoshopの機能を最大限使いこなせるようになりますので、Webデザイナーとしてのレベルを一気に高められるようになります。
illustratorは、Photoshop同様Webデザイナーにとっての必須ツールです。
先ほど解説したPhotoshopクリエイター能力認定試験と併せて取得することによって、Webデザイナーとしての知識や技術を底上げできるようになりますので、是非挑戦してみてください。
ウェブ解析士認定試験というのは、一般財団法人ウェブ解析士協会が認定している資格です。
この資格では、
- 広告
- ディレクション
- 解析
- 開発
- 運営
など、Webマーケティング全体の知識を身につけることができますので、幅広い知識を身につけたいと考えている方に最適と言えます。
現時点において、ウェブ解析ができるWebデザイナーはかなり希少な存在であり、取得しておくことによってライバルとの差別化を行えるようになりますので、興味がある方は是非挑戦してみてください。
まとめ
Webデザイナーは資格が必須の仕事ではありません。
資格を持っていなくても最低限の知識とスキルがあれば案件を獲得できますし、Webデザイン関連企業への就職や転職も可能です。
ただ、資格を取得しておくことによって、クライアントからも信頼してもらいやすくなりますし、自分自身の技術レベルも向上しますので、Webデザイナーとしてのキャリアを積みたいと考えている方は挑戦してみることをおすすめします。
とはいえ、Webデザイナー関連資格には様々なものがありますので、
「どれに挑戦すればいいの?」
と悩んでいる方もたくさんいるでしょう。 そのような方は、今回紹介した資格の中から興味があるものを選んで勉強を始めてみてください。